乗取り

乗取り (新潮文庫 し 7-8)

乗取り (新潮文庫 し 7-8)

経済小説における部類のストーリテラー城山三郎
横井秀樹による白木屋事件に材をなし、高度経済成長期における
企業競争/買収工作を生々しく描いた快作である。

人と人、金と金渦巻く経済界を媚びを虚勢とを巧みに使いわけ
のし上がっていく青井文麿。株買収の為に金を借り、その借金の
返済のためにまた金を借りる。

十一更には13銭でも金を借り続けながらも、粘り強くそして巧みに
買収を果たすべくひた走る姿勢は関係するあらゆるものを惹きつける。

平和ボケ/経済ボケした日本において、そのハングリー精神には学ぶべき
ものがあると思うと同時に、等身大の視点から果たしてそのような
マインドを持ちうることができるのか、即ちもう一度貪欲な競争姿勢を
取り戻すことができるのか、と考えると目前には暗澹たる
暗闇が待ち受ける心境だ。

己の長所は何なのか?
何なのか?
何なのか?
問い続けても、明確な回答は返ってこない。

イージー・ライダー

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ロ アメリカはいい国だった どうなっちまったんだい
ギ 臆病になったのさ 2流のモーテルさえ泊めてくれない 何を怖がってんだ
ロ 怖がっているのは 君が象徴しているものさ
ギ 長髪が目障りなだけだ
ロ 君に自由を見るのさ
ギ 自由のどこが悪い?
ロ そう何も悪くないさ 自由を説くことと自由であることは別さ
  金で動く者は自由になれない
  アメリカ人は自由を証明するなら 人を殺しても平気なんだ
  個人の自由についてはいくらでも喋るが 
  自由な奴を見るのは怖い
ギ 怖がらせたら?
ロ とても危険さ

モテる男のコロし方

<キャスト&スタッフ>
ジョン…ジェシー・メトカーフ
ケイト…ブリタニー・スノウ
へザー…アシャンティ
キャリー…アリエル・ケベル

監督:ベティ・トーマス
脚本:ジェフ・ロウエル
製作総指揮:カレン・ランダー/マーク S. フィッシャー

X JAPAN TOSHI 洗脳騒動 1998 を見て

インタビューを通して感じた点は以下の通り。


・TOSHIは確かに間違ったことは言っていない。極力論理的に話し自分に素直にあろうとしている。

・しかし、少々焦った話し方であり、自己正当化しようとしているという印象を受ける。(これは但しマスコミによる脚本立て、インタビューによる先導によるものとも言えるかもしれない。)

・話していることは正しい。しかしそれが結果的に正しい行動かどうかはわからない。自分の発言、話し方と周りの捉え方、反応とを常に対比させながら、ふるまう必要がある。自分自身もそう。客観的視点に欠け意故地になる場合がある。

・次にマスコミを通じてアーティスト或いは芸能人がごくごく私的なことを暴露するということは、「イメージ」が非常に重要な彼ら(つまるところここではX-JAPAN)にとって悪影響となる。

・今回のインタビューだけでは判断できないことではあるが。。宗教=悪とレビューアーであるファンは捉えている。それはファンだから当然被害者意識なるものがあるだろうが、ファンだからではなく世間一般的にそういった固定観念があるように思われる。この事例を通じて上記に重なることではあるが、人の固定観念を前提に、即ち相手の立場、見解を想定したうえで慎重に振る舞わなければこちらの思考、真意が正確に伝わらないものなのだろうと思った。非常に難しいものである。

以 上

Freedom Writers

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